コルクマットの使い方:カテゴリー
コルクマットは、どうしてすぐにボロボロになるの?
コルクマットが傷みやすいということを良く聞きます。
どのようになるかというと、「表面がすぐにボロボロになる」と言います。
では、なぜコルクマットは表面が傷むのでしょうか?
それは、コルクマット表面のコルク粒の結合の仕方にあります。
コルクマットを結合している接着剤は、通常熱硬化性の接着剤を使います。
これは、加熱すると硬化する性質のことをいい、この硬く固まる減少により
強度を保っているというわけです。
しかし、硬いものは衝撃に弱く、力が入るとパリッといくのは想像がつきやすいですね。
コルクマットは通常生活シーンの中では、踏んづけたり座ったりと
非常に力が加わりやすい状況が多々あります。
手ごろな価格で購入できるコルクマットは、このような接着剤で作られます。
この逆は熱可塑(かそ)性の接着剤をいいます。こちらは熱をかけても
固まらず湾曲に強い性質がありますので、ちょっと力が加わっても柔軟に対応できます。
しかし、こちらは原料にコストがかかるため、あまり安いコルクマットでは使われません。
長く使うか、傷んだら頻繁に買い換えるか?ご自身の生活シーンをよくご検討のうえ
ご予算を立てると良いかと思います。
コルクマットは、防水なんですか?
コルクマットを防水仕様だと思っている人がいるかもしれませんが、それは違います。
ここで2つのキーワードを勉強しましょう。
・防水:水を通さないこと
・耐水:ぬれても変質しないこと
コルクマットの場合は、耐水の機能があります。防水ではありません。
コルクマットも、表面コーティングをしていない限りは防水の機能があるとはいえません。
近年はコルクの風合いの高い、コーティングしないタイプのコルクマットが増えています。
もし、ジュースなどをこぼした場合ふき取ればコルクが変質することはありません。
しかし、ジュースを放置しておいてもしみこまない(=防水)とはいえません。
ワインの栓は水が漏れないようになっていますが、
コルクマットで使うコルクは、ワイン栓を作った後のカスを結合しているので、
無垢のコルクで作ったコルク栓と同じ考え方ではダメです・・・
またジョイントのすき間にこぼしてしまうと、よほどジョイントの精度がよく
ピッタリすき間なく敷き詰められていない限りは、確実に下の床まで到達します。
どちらにせよ、すぐにふき取ることが汚れ防止になり長く使えます。
コルクマットの上に、家具を置いてもいい?
コルクマットの上に直接家具を置くことは、好ましくありません。
1つはコルクマットがへこむため、
もう1つはマットの上に乗せると、家具が不安定になり最悪の場合
転倒する恐れがあるからです。
これを防止するには、ベニヤ板などの硬いものを下に敷いて安定させることです。
見栄えが悪くなることもインテリアとしては気になるでしょうが、
たんすなど重いものはなるべく底面全体に板を敷くようにした方がよいです。
テーブルなどは例えば脚部分にベニヤ板などを敷くようにします。
少し手間をかけても問題なければ、
家具を乗せる部分のコルクマットを切り取る方法もあります。
コルクマットの上に、布団を敷いてもいいの?
コルクマットの上に布団を敷くことに抵抗があるかもしれませんが、特に問題はありません。
実際には畳の上に敷くイメージとそれほど変わりません。
もちろん、畳のときど同様に布団は
敷きっぱなしにしないで、きちんとたたまないとダメです。
どうしても心配な場合は、
コルクマットの上に除湿シートを敷くなどすればより快適に使えると思います。
コルクマットはダニが発生しにくいので、畳と比べてよい点もあります。
コルクマットは防音対策になるの?
コルクマットを敷いたからといって、防音対策ができるとは限りません。
その理由は2点あります。
1. 防音できる音とできにくい音があるから。
コルクマットでは、スリッパで歩くような「高い音」の防音程度しかできません。
等級でいうとレベルダウンできるのは、レベル1つ分くらいです。
よく「(アパートで)下に住んでいる人から、子供の足音がうるさいといわれたので」
という人がいますが、
ドーン!!!!
というような低くて鈍い音は、防音のしようがありません。
販売店で防音バッチリ!みたいな書き方がされている場合は、注意しましょう^^;
2. 結局は、建築物本来の構造が一番問題だから。
音が響く理由というのは、建物が根本的に防音できてないからです。
上の階の床が太鼓状になって音が響くので、そこにじゅうたんやコルクマットを
敷いたからといって、劇的に変わるわけではありません。
つまり、根本から直さないといけないので、コルクマットに過度な期待はできません。
ちょっと希望をなくしかけた人がいるかもしれませんが、実際はこんな状況になります。
コルクマットとコタツや電気カーペットと併用?
コタツやホットカーペットと一緒に、コルクマットを使うのは、冬によく問合せをいただきます。
基本的に「熱くなるもの」とコルクマットは一緒に使わないほうが良いです。
しかし、どうしても一緒に使いたいときは、
・必ず熱さを「弱」設定にする
・コルクマットに直接熱があたらないように、敷物をする(こたつ敷きとか)
ようにすると、コルクマットのいたみが少なくなります。
特に、電気カーペットなどはメーカーなどにより温度や熱くなる箇所も違いますし、
局部的に熱くなったりするとコルクマットがいたんでしまいます。
しかし、コルク同士をくっつけている接着剤はあまり熱に強くありませんし、
コルクマットを敷く時点で、フローリングよりは温かさを感じているはずです。
なるべくなら併用は避けたほうが良いですし、別の部屋でコタツを使っていただいたほうが良いです。
コルクマットのお手入れ方法
コルクマットは、基本的に掃除機を使って掃除をします。
フローリング用のワイパーは使えません。
理由は、表面がフローリングのようにすべらないからです。
つんのめります。引っかかります。
どうしても気分が悪いときは、雑巾で押さえるように拭きます。
ゴシゴシ往復して拭いてしまうと、表面のコルクがはげます。
水洗いをするときも同様です。ゴシゴシこすらずに流水を掛けるのがポイント。
また水洗いをすると、コルクによっては乾くとシミのようになることもあるので、
不安な場合は、洋服と同様に端で試してから洗うのも得策です。
コルクマットはカンタンに切ることができる?
やっぱりお部屋のサイズに合わせて、コルクマットを敷き詰めるときは考えることですね。
コルクはカンタンにカッターで切ることができます。
ただ、スポンジのほうが抵抗がありますので、はさみで切るよりもカッターで切ったほうが
切り口がきれいになります。
(切り口がガタガタにならず、まっすぐきれいに切ることができます。)
カッターマットや定規などを準備してから、落ち着いてカットしましょう。
またカッターを使うので、小さいお子様が近くにいないことを確認して、
安全対策を万全に行ってくださいね。