コルクマットの仕組み:カテゴリー
裏側のEVAスポンジの仕組み
コルクマットにはEVAスポンジが使われていますが、このEVAは単に厚いだけではダメです。
コルクマットのコルク部分と同様に、うすいと傷みやすいのはわかると思いますが・・・
コルクマット下のEVAスポンジは、下地になるためある程度耐久性が必要です。
そのためには厚みだけでなくコシが必要になります。
このコシのために重要になるのが「発泡率」です。
スポンジの弾力性を作るあわの大きさで決まります。
一般的な傾向として、
・発泡率が小さいと、原料が沢山使われ、重い
・大きいと軽くなる
という具合です。
発泡率が大きなスポンジは毎回踏んだらクッション性は感じるのですが、
次第に変形が戻らなくなってきます。
スポンジの核壁がうすく中の空気が抜けたりするのです。つまりこれが「へたり」。
一方、発泡率が小さいものは核壁が厚く、重く、復元性があるということ。
少々かたさは感じますが(クッション性に少し劣る)、変形しにくく長く使えます。
※原料により異なるので、あくまでも一般論としてとらえてくださいね。
EVAスポンジとコルクの接着方法(比較)
コルクマットは、コルクシートとEVAスポンジがくっついてマットになっているものです。
この接着方法には、
・粘着
・接着
という2つの異なる方法で貼り付けられています。(作り元によって異なります)
この2つは何が違うのでしょうか?
カンタンにいうと、前者は両面テープ、後者はボンドといった具合です。
粘着の場合、両面テープのテープ部分(基材)の両面にのりがついています。
※基材レスというタイプもあります。
この基材が、経年変化(=時間がたつごとに変化する) を起こしやすいのです。
なぜ経年変化が起こるかというと、
・使用状況(紫外線に当たったり、無理な力が加わったり等)
・材料本質の変化
などが考えられます。
この経年変化は、材料が安定した粘着剤を使えば問題ありませんが、
もちろん、激安販売されているコルクマットには、コストの関係で
高級な粘着剤や接着剤が使われているとは考えにくいです。
逆のことを言うと、ある程度価格のはるコルクマットは、良質な接着剤を使い、
接着がきちんとされ、コルク部分もしっかりしているかもしれません。
長く使うのか、1年ごとに買い換えるのか。購入者のアナタが判断してくださいね。
コルクマットのジョイントの仕組み:形状
コルクマットのジョイントはコレだけにとどまらず、「形状」も重要です。
形状って、色んなコルクマットを見ると分かりますが、かなり違いがあります。
もしお時間があるときは、100円ショップなどでも除いてみるとよいかと思います。
ジョイントの形状は「アリ」が重要です。
「アリ」というのはカンタンにいうとかみ合わせというか・・・ドッキングしている部分。
この部分の角度が大きいものと小さいものがあります。
大きいもの・・・はずれやすく、目地が開きやすい
小さいもの・・・外れにくいが、コルクマットの強度が必要
と特徴づけることが出来ます。
コルクマットのジョイントの仕組み:数
コルクマットのジョイントの数は、製品によってマチマチです。
ジョイントの数が少ないものを購入すると、取り外しや敷き詰めが楽です。
なので、よく敷いたり片付けたりを頻繁に行う人、
子どもが使うときだけ敷くなど、手間を省きたい人は
ジョイントの数が少なくてもよいでしょう。
ジョイントが多くなると、コルクマットを作る際、
「金型」と呼ばれるクッキー型のような押し型を作るのが難しくなり、精度を出すのも大変。
つまり、大量生産するとなると品質を維持するのも大変なので
製造品質が厳しいのでは?と予想することが出来ます。
コルクマットのジョイントの仕組み:大きさ
コルクマットは、ほとんどがジョイントマットと呼ばれる形状です。
ジョイントマットというのは、パズルのようなはめ込みの突起が
四方にあるマットの事を指します。
コルクマットでなくても、スポンジマットやジョイマットでも、こういったものが多いです。
ジョイントの大きさで、何がちがうの?
ジョイントのサイズは、コルクマットによって違います。
もちろん、コルクマット自体の一辺のサイズにもよりますが、
一辺にいくつもジョイントがあるタイプや、5-6個しかないものもあります。
ジョイントの1つ1つのサイズが大きいと、敷き詰めたときに目地が目立ちます。
これを模様と捉える人なら良いですが、
目地があまりにも目立つと敷きっぱなしの場合は、インテリア的に
見栄えが良くないかもしれません・・・
敷き詰めたまま利用する場合は、作業自体は1回だけになるので、
ジョイントの小さいものを丁寧にはめ込むことで
目地の目立ちは解消できると思います。
なぜコルクマットの裏面にスポンジがあるの?
コルクマットは全部がコルクでできているわけではありません。
裏側はたいていEVAというスポンジが貼りあわせています。
- クッション性があるから。 コルクだけではクッション性が足りないので、スポンジを使っています。
- コルクだけを加工すると、弱い コルクは一般的に、曲げに弱く、ボロボロになりやすい印象があります。
- 曲げやへこみに強くする コルクマットは足で踏んだり寝転がったり、体重がかかりやすい床で使います。
- コルクだけで作ると、高い コルクを7mm程度の厚みで加工しようと思うと、とても値段が高くなります。
これで、衝撃吸収や歩行感のUP、転倒時の危険回避などの役割を果たしています。
スポンジを貼ることによって強度アップを図っています。
そのため、コルクだけだとへこみに弱くすぐにその部分から割れやすくなります。
スポンジがあることで、その圧力を吸収しています。
厚みを出して、ある程度長持ちする仕様に作る必要があるので、
コストが高くなってしまうからです。
このような理由から、コルクマットにはスポンジが使われています。